逆浸透膜の仕組み
一般家庭に普及している従来の浄水器は、いわゆるろ過タイプのものです。これは、活性炭や中空糸膜など(ろ材という)に水道水の不純物をひっかけてこすことで水をきれいにする方法です。このろ過に対してウォーターキングの逆浸透膜浄水法は浸透作用によって水と不純物を完全分離するというもの。これだけでは説明不足なので、簡単にその基本的な原理を説明します。
通常浸透の場合は・・・
動物や植物の細胞膜(半透膜)は、水の分子だけを透過させて、水の中に溶けている物質は通さないという性質をもっています。そこで、食塩水(濃い溶液)と水(薄い溶液)を入れた容器の真ん中に、同じ性質をもった人工的な半透膜で仕切ります。すると、真水は食塩水を薄めようとして自然に食塩水に移っていきます。これが通常浸透と呼ばれる現象です。
逆浸透の場合は・・・
例えば、ナメクジに塩をかけると溶けてしまうのも、ナメクジの体の水分が塩に向かって浸透していく浸透現象によるものです。逆浸透とは、通常浸透とは逆の食塩水側に圧力を加えることによって、食塩水中の水分子だけが真水側に移動していく現象です。つまり、水の分子以外は通さないという半透膜の特性により真水のみが膜を透過してくるため、食塩水から真水だけを取り出すことが可能なのです。
メンブレン(逆浸透膜)の透水孔の大きさ
ウォーターキングのメンブレンの透水孔は0.0001ミクロン(他社は0.0005ミクロン)。この大きさは人の髪の毛の約1/75万ほど。ウイルスの大きさが0.02〜0.4ミクロン、バクテリアが0.2〜1ミクロンであるからこれらの不純物はメンブレンを通過することはできない。